キング カズ

三浦知良選手。彼がブラジルから帰国した時のことをよく覚えている。記憶が定かなら、テレビのインタビューで「日本をワールドカップに連れて行く」って言ったんだよね。は?って雰囲気になったんだ、伝える側も見ているこっちも。
「コイツ、何言ってんだろ」みたいな。成り上がりみたいな、なんかチャラい雰囲気笑があったしね。

それまで、ワールドカップは世界のトップスターを「見る」ゲームで、日本が出るなんて、これっぽっちも考えたことなかった。木村和司選手のフリーキックだってさ、すげーと思ったけど、試合に勝てる気はしなかったもの。

で、読売クラブで結果を出し、アジアカップ獲って、Jリーグが始まり、あとはご存知の通り。

今やワールドカップに出て当たり前の我が代表だけど、あのカズとともに1990年から1997年のワールドカップへの階段を駆け上がる濃密な年月は今も覚えている。渇望、高揚感も。

フランスW杯については言いたいことが山ほどあるけど、1番悔しい思いがある本人が封印しているから、ここでは書かない。引退したらいずれ書くとは思うけど。

今日、今期2点目を決めたカズ。インタビューでは「シンプル」という言葉。

「歳だから色んなことはもう出来ない」からこその「シンプル」なのか、「この歳までついてきた様々なものをそぎ落とした」からこその「シンプル」なのか。
同じようでいて違うよね。

心体を究極的に研ぎ澄ましたカズ。

J1でのゴールが見たい。