FIFAクラブワールドカップ 鹿島アントラーズvsレアルマドリード

スポーツに 、「たら」「れば」が禁句なのは、百も承知。

ただね、レアルが欧州随一の伝統あるクラブで、欧州チャンピオンで、バカンス気分で、手を抜いている時間もあったりして、エースのハットトリックで結局4対2で勝ったとしても、サッカー後進国鹿島アントラーズが、最後の最後の最後までレアルを追い詰めたことは間違いない。

後半ロスタイム、ペナルティエリア右サイドでの遠藤選手の右ボレーがヒットしていれば、試合は、世界が大仰天する、あり得ない結末で終わっていたのだよ。

このシーンに誰よりも青ざめたのは、ほかならぬ、ジダンだっただろう。監督だから、だけではない。

 

1998年フランスW杯準々決勝イタリア戦。開催国フランスは、宿敵イタリアと激闘、延長後半、途中出場のロベルト・バッジォが、アルベルティーニが出した背後からのボールをペナルティーエリア右サイドで「半端ない」ボレーで撃つ!

誰もが開催国フランス敗退か?と思った瞬間、ボールは、ほんのわずか、ゴールを外れていく。


命拾いをしたフランスは、PKでイタリアを降し、決勝で、ジダンのヘッド2発で初優勝するわけ。

 

遠藤選手がまさにボレーを撃つ瞬間、このシーンがとっさに頭に浮かび、あの時と同じく、大声で、うわーって叫んじゃったのは私だけではあるまい。

 

あの時、バッジォのボレーを見ていたジダンもきっとね。